霧島山麓より長い年月をかけて染みでた湧水をたたえる出の山。毎秒1トンの噴出量とも言われるその豊かな水を使って、チョウザメの飼育からキャビアの生産を行うのが『いこいの家』です。
「チョウザメの飼育には何と言ってもまずは水が大事なんです」。そう語るのは3代目を務める坂本さん。『いこいの家』では出の山から湧き出る天然水を使用しているため、その清潔さはもちろん、酸素を豊富に含むことからチョウザメの生育にとても適している環境なのだそうです。また、キャビアの成熟には5年以上の長い年月がかかることから、エサの配合から生育の管理方法に至まで、全てが手探りの中で独自のメソッドを摸索してきました。
「まろやかなコクととろけるような口溶けが、私の目指すキャビアの味です」。自然の恵みを受けて、あくなき挑戦を続ける坂本さんの眼差しには力がみなぎっていました。