つくりびと

17|すき酒造株式会社|内嶋光雄さん

稀有な杜氏が造る、土地の豊かさを伝える焼酎

すき酒造の内嶋光雄さんは約40年にわたり焼酎をつくり続け、数々の賞を受けてきた全国でも名高い杜氏です。内嶋さんは19歳で焼酎製造の道に進み、有名な黒瀬杜氏に師事することとなったそう。通常杜氏の世界は1人の師匠に師事し、酒造りのコツを学びとるもの。しかし内嶋さんは4人の黒瀬杜氏からその技を受け継ぐことができました。「そんな経歴のおかげで、全く味の異なる焼酎を作ることができるんですよ」。キレのあるすっきりとした味。どっしりと重厚ながら華やかな香り。内嶋さんの生み出す銘柄の数々は、今や全国の有名誌でもトップクラスに評価されています。

そんな内嶋さんが今も大切にしているのが地元に愛される酒造り。焼酎造りに必要な芋を契約農家さんや地元の農家さんから集め、西諸地区の米を集めて麹を作っているのです。

「焼酎は自然を見極めるもの。だからこそ、この土地の豊かさをしっかりと伝えられる酒造りを行っていきたい」。そう話してくれる内嶋さんの焼酎は、これからも進化していくことでしょう。