つくりびと

12|ダイワファーム|大窪和利さん

小林だからこそ実現できる、こだわりのチーズ作り

今回は酪農からチーズの生産、販売を手がける『ダイワファーム』にお邪魔いたしました。「始めた頃は色んな人から小林でチーズ作りは無理だと言われました。でも、そう言われるとなおさら、やってやろうじゃないかと情熱が湧いてきたんですよね」。そう言って元気に笑うのは代表の大窪さん。小林の地にしっかりと根ざしたチーズ作りは今年で13年目を迎えます。

ダイワファームが作るチーズの美味しさの秘訣は、自社で牛を育てるところから携わることだと大窪さんは言います。牧草を主として与える事で搾乳できる量を減らした分、味にコクとうまみを凝縮。また近くの山から湧き水を引き、牛の飲み水にもこだわったことで、雑味の無い味わいを実現しました。

「本当は牛乳をよそから仕入れて、加工だけすれば楽なんです。でもそれだとうちの味ではなくなってしまいますから」。そのこだわりと意志の強さが、ダイワファームの味を特別なものにしています。