今回は西洋野菜を栽培、販売されている『ヴェロクオーレ・ファットリエ』を訪ねました。あいにくの天気でしたが、温かく迎えてくれたのは代表の和田さん。その肩越しには華やかな色をまとった野菜が目を引きます。
「自分が楽しいと思える農業をやりたかった」。そう思う和田さんがたどり着いたのが、有機にこだわった多品目少量栽培でした。自分が良いと思うもの、求める人が欲しいと思うものを土から端正込めて作っていらっしゃる和田さんは「経験豊富な地井シェフには配達のたびにうちの野菜をどう使うのか尋ねています。すると使いたいサイズを教えてくれたり、味見させてくれたり。その中でシェフの好みが理解できるから、僕も“料理人の心をくすぐる野菜”を作っていきたいと思うんですよ」と話してくれました。
人生を楽しく、価値あるものに。和田さんの農法は和田さんの生き方そのものといった印象を受けます。そしてその想いは、作物一つ一つのの姿に結実しているように感じました。