つくりびと

22|西ノ原牧場|中西徳人さん

どこにも真似できない、世界に誇れる和牛を

今回お邪魔したのは、霧島山脈の麓に牧場を構える西ノ原牧場さん。約1800頭の牛を、繁殖から肥育まで一貫体制で生産しています。

「小林は何と言っても水が綺麗ですから」と語ってくれるのは代表を務める中西徳人さん。ミネラル豊富な霧島の地下水を毎日飲んでいる牛は、とにかく健康にすくすく育つと朗らかに笑います。また飼料にはビール粕、みりん粕などをオリジナルで配合し、他には真似できない味を追求。給餌の際には必ずその日の健康状態をチェックし、わずかな変化も見逃さないよう、厳しい管理体制を実施しています。そうして育まれた牛は、「なかにしプレミアスペシャル和牛」として、国内はもとより海外からも高い注目を集めています。

「目指しているのはしつこくなく、あっさりしていて、それでいてコクのしっかりとある肉なんです。そのために必要なことは全てやりたい。いつも挑戦ばかりですよ」。そう語る中西さんの眼差しからは、あくなき探究心と挑戦への情熱がこめられていました。