つくりびと

08|梶並農園|梶並達明さん

この地の“旬を今食らう”贅沢

今回お邪魔したのは、2度目のご登場となる『梶並農園』の梶並達明さん。麗らかな春の光の下、蝶々が舞い飛ぶ農園を案内してくれました。

「旬を今食らうこと」。開口一番、梶並さんの口から飛び出た言葉でした。「その日のうちに採れた野菜を、その日のうちに調理して、その日に食べる。つまり今、この瞬間を食べること、こんな贅沢は他にないですよ」と語る梶並さん。採れたての野菜は、香りや味はもちろんのこと、色が全く違うそうで、地井シェフも頻繁に足を運んでは、その日に使う野菜を梶並さんと共に吟味しているそう。「東京や大阪ではこうはいきませんよ」と語る梶並さんはどこか誇らしげです。

地域に根ざし、それぞれの作り手たちが、手と手を取り合って今を紡ぐ。何物にも代えがたいそんな豊かさが梶並さんの農園から垣間見えました。